芝に関する報告書


ITADOパブリックコース●栃木県宇都宮市地内
グリーンキーパー 管理長 大場次郎氏

使用開始

平成8年度より使用開始


グリーンヒメ高麗


1年目

●ラージパッチ等の発生は前年比に対して70%以上軽減した
●グリーンの病気発生は極端に少なく、犬の足跡が数カ所確認されただけ
●色彩は1年を通してほぼ一定感があり淡い感じの色です
●肥料関係は半分以下に落としています
●排水の悪い場所も2カ月くらいで改善され、雨上がり1時間程度で芝刈りができ、表面のこね状態もなくなった
●フェアウエーの芝刈り間隔は6〜8日間隔で十分です
●グリーンはデボット跡が浅く、痛みが全然違います
●この年からエアーレイションは行いませんし目砂は年に1回にしました


2年目

1年目より遙かに良くなり、農薬は除草剤と殺虫剤だけで、殺菌剤等は使用しなくなりました(現在まで無使用)

18年度の総合判断

●グリーンも、10年間エアーレイションをしていませんが、何ら問題がありません
●目砂は、年1回行いますが今までの3〜4割程度ですみます
●化成肥料は、今までの2〜3割程度ですみます
●干ばつ時(20日以上)でも散水しませんが十分に維持できています
●管理費は半減以下、管理作業がとにかく減りました
●歩行しても足が疲れない・変な匂いがしない・空気が気持ちよい・芝がいつも良い状態だと、お客様も不思議がっておられます

総評

30年以上、本コースのキーパーを経験し、最初は信じられませんでしたが、今までの管理方法がばかげていたように思います。やはり芝も植物で代謝的育成でなく、土壌形態を良くする事が大切と思います。
まだまだ色々な違いを感じていますが、どんな植物でもやはり育てるのではなく、健全育成のできる環境づくりが基本だと、改めて感じています。


ましこロイヤルゴルフ倶楽部ましこコース●栃木県芳賀郡益子町
グリーンキーパー  高沼良一氏

使用開始

平成11年9月 ラージパッチに実験的使用
平成12年 ティーグランド・フェアウエーに全面散布
平成13年 グリーンにも使用開始


グリーン ペンクロスベント
ティーグランド・フェアウエイ 高麗芝
ラフウエー 野芝


フェアウエー

コースの床土は粘土質のため排水も悪く、ラージパッチも多発していましたが、使用することにより団粒構造が進み排水も良くなり、病気の発生が激減した。また、ルートマットの改善が進んだ。


ティーグランド

毎年踏圧、ディボットにより芝の張り替えをしていましたが、使用後は、踏圧による痛みが少なく、ディボット跡の回復も早くなった。


グリーン

芝の張り替えがなくなった。
病気、ピッチマーク、擦り切れの減少。肥料・薬剤の減少。ドライスポットの減少。
現在、2年間コアリングはしていない。ムク刃で月1回のペースで行い、薄砂目を必ず入れるようにしています。刈りカスの減少(軟弱徒長しない)色彩は、ペンクロス本来の淡緑色が維持できています。

キーパーとして私自身の反省

今まで、化成肥料や高価な殺菌剤、液肥を闇雲に入れていた自分が恥ずかしいと思いました。実際、芝草も土壌も悲鳴を上げていたのだと思います。やはり、植物を育成するのに一番大切なことは、健全な土壌他と思います。アープ・トーマス・オルガ菌を使用して、本当の「土づくり」ができるのだと、今は確信しています。



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